―プロローグ―

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「「いらっしゃいませ。」」 豪華なシャンデリアにゴージャスなドレスを身にまとった女の人が店内を行き交う店内。 そう、ここはキャバクラ。 銀座や歌舞伎町にあるような高級クラブではないけどこの辺では高いお店に入るかな? 秋「ゆうさん、行きますよ~。」 ゆ「はぁ~い。フリー?ヘルプ?」 秋「指名だよ。」 ゆ「え?どこの席?」 秋「あそこ。」 そう言って店長の秋ちゃんが見る先にはお触りが多くてキモくて有名な客が…。 ゆ「…げ。何でアタシ?!っつか、秋ちゃん!!なんでアイツ入店禁止にしてくんないの?!」 秋「悪いな。会長の知り合いだしさぁ。ちゃんと注意できるようボーイに見張らせておくから!あと1時間で閉店だし!ね?」 「はぁ~。」と溜め息をついて、仕事だと自分に言い聞かせる。 近くの席では、まゆが心配そうにあたしを見ながら接客してるから、まゆに向かってチュ-するマネをするとまゆが笑いながらクチパクで“頑張れ”と言ってくれた。 あたしはまゆに笑顔を向けると秋ちゃんの後を着いて行く。
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