恋、終わり。そして、始まり

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和泉「ったく何なんだよ……付き合って損したよ……」 「お前も運ないよなぁ……ククッ」 和泉「あぁ……何だって声失くすんだよ………俺、恥ずかしいよ……はぁ……」 私にとって、悲しい会話が長々と語られていた…… 私のこと、そう思ってたんだ…… その場にいるのが辛くなり、泣きながらその場を立ち去る私。 廊下は夕日によって緋色に染まっていた。 ふと、窓の外を眺めると一人の男性が花壇の傍でしゃがんでいるのが見えた。 何しているんだろう…… 気になって仕方がなかった私は、花壇まで行き男性の肩を叩いた。 これが、私の人生を変えてくれる人との初めての出会いだった。
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