戦い

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昼休み。 真琴「……何」 冷たい口調で私に問う真琴。 以前の真琴から想像がつかない。 恵「……(……どうして)」 思いを込めたメモを手渡す。 恵『どうして私を避けるの…?"友達"って言ってくれたのは嘘なの…?』 真剣に書いた一枚。 だけど、そのメモは私の目の前で無惨にも破られてしまった。 真琴「答えてあげる……私は疲れたの。もうアンタの面倒を見るのはうんざり……友達ごっこはもうお終い……さようなら"声ナシ"さん…クスッ」 皮肉が込められた笑みを最後に屋上を出て行った。 私はただ泣くことしか出来なかった。 "友達"って言ってくれたのは嘘だったんだ…… 私の中で悔しさ、悲しみ……いろいろな感情がグルグルと回っている。 どうして…… どうしてなの…… 私は、何も悪いことしてないのに…… 長い時間、私は泣いていたと思う…… この時、私の今の姿を彼に見られていたなんて思いもしなかった。
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