悔しさ、怒り

2/3
前へ
/64ページ
次へ
朝。 私は、いつもの場所……花壇の側に彼といた。 恵「……ニコッ」 彼には、心配かけられない。 これは、自分の問題だから…… そして、手帳に【今日は、良い天気だね】と。 龍弥「……」 何も答えない彼に首を傾げる私。 どうしたの…?と聞くように…… 龍弥「……」 答えてくれない…… 彼の顔を覗き込むと…… 恵「…!?」 どうして……そんな悲しそうな顔をするの…? 思い切って聞いてみる。 龍弥「……じゃあ……何で、そう笑っていられるの…?」 彼の瞳は真剣そのもので、その瞳で私を見つめる。 当然、私は驚いた。 何だか、その瞳で全てを見透かされているよう…… そして、私を温かい腕が包み込んだ。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加