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いつもの帰り道だった。
この日は仕込みの都合で少し遅くなり、食事を済ませ帰路についた。
家は賑やかな道から外れた所にある。
後少しで家だというときに、俺は見つけてしまった
植え込みにしゃがみ込む一人の女性を。
きっともう少し早い時間なら、そのまま通り過ぎていただろう。
他人になぞ興味の無い俺が何を思ったか声を掛けてしまった。
『大丈夫ですか?』
「うっ…うーん。」
(何だよ、酔っぱらいかよ)
でも、何故か放っては置けなかった。
『ほら、立って…家直ぐそこだから取り敢えず行こう』
自分の行動に疑問を持ちながら何とか家に連れて行った。
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