出逢い

2/7
前へ
/126ページ
次へ
いつもの帰り道だった。 この日は仕込みの都合で少し遅くなり、食事を済ませ帰路についた。 家は賑やかな道から外れた所にある。 後少しで家だというときに、俺は見つけてしまった 植え込みにしゃがみ込む一人の女性を。 きっともう少し早い時間なら、そのまま通り過ぎていただろう。 他人になぞ興味の無い俺が何を思ったか声を掛けてしまった。 『大丈夫ですか?』 「うっ…うーん。」 (何だよ、酔っぱらいかよ) でも、何故か放っては置けなかった。 『ほら、立って…家直ぐそこだから取り敢えず行こう』 自分の行動に疑問を持ちながら何とか家に連れて行った。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

291人が本棚に入れています
本棚に追加