291人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が風呂から上がると彼女はベッドで寝ていた。
(俺はどこで寝るんだ…。)
今まで他人が泊まった事などないので、当然予備の布団など無い。
幸いに明日は仕事は休み。
まあいいか、と空いたスペースに寝転がった。
朝目が覚めると彼女はもう居なかった。
「ありがとう。」と書き置きを残して消えていた。
なんだかよく分からないが、現実なんてこんなモノだろう。
妙な自分のお節介と、不思議な出逢いに苦笑しつつ俺はベッドに寝直した。
(そう言えば名前も聞いてないな…、二度と会うことも無いか…。)
寝入る前にふと思ったことだった。
最初のコメントを投稿しよう!