涼子の想い その壱

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LHRが終わった休憩時間に私はまた話しかけに行った。 「初めまして、柊さん 私は優木涼子っていうの、これからよろしくね!」 そう問いかけると、彼女は無言のまま一瞥をくれると小さく頷くだけだった。 彼女の視線はとても鋭くまるで鋭利な刃物を連想させた。 物怖じしないはずの私でさえ、射すくめられるような錯覚を覚える程だった。 (なんて眼をしてるの…。) 私はその後の授業も上の空で、彼女の視線の理由を考えていた。 しかし、いくら考えても追い付かず結論は出ないままだった。 帰りのSHRが終わると私は直ぐに彼女の元へと急いだ。 「柊さん、一緒に帰らない?」 と聞くと彼女はまたあの視線を向けて一言…。 『俺に関わるな!』 と、言い捨てて出て行った。 「なっ!? 俺ぇ? しかも関わるなって…。」 でも怒ってるようでもなかった、いったい彼女は何を考えているんだろう? あーもう考えても分かんないし、いいわ! 答がでるまで話しかけてやる! こうして私涼子の学園生活は幕を開けた。 その弐へ続く…。
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