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病院に着き医者に見てもらうと
「んー、結構深いね~これは縫わないと駄目だね~どうする?」
『縫った方が早く治るのならお願いします。』
多少不自由にはなるが仕事に差し支えは無いだろうとの判断からだった。
仕事中に要らぬ事を考えた自分への戒めの為にも。
処置が終わり店へと戻ると
「ちょっと琉希!あんた大丈夫なの?」
と雅美さんが突っ込んできて俺は危うくひっくり返りそうになった。
『すいません、心配かけて。』
と、横からオーナーが
「琉希! 今日はもう良いから休め」
『えっ!?俺大丈夫ですよ!ちゃんと仕事出来ますよ!!』
「いいから今日は帰れ、その怪我じゃ仕事にならん」
『でも…。』
その時、オーナーの奥さんから呼ばれた。
「琉ちゃん、ちょっといらっしゃい。」
『はい』
奥さんについて行くと、テーブルに座るように促された。
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