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寒い。
ただただ寒い暗闇の中を進んで行く。
辺りは氷やかたい岩。
前方に小さな光。
そんな中、一人の少年は歩いていた。
「あと少し…、あともう少し……」
少年はただ頂上をめざして歩く。
やがて、小さな光が見えてき、だんだんと大きくなっていった。
そして、光が体を包んだ。
「ここが頂上…」
辺り一面雪の世界。
それを見下ろす少年。
少年は一つため息を吐き、近くにある岩に座った。
熱くなった体が急激に冷えはじめる。
またため息を一つし、かわきはじめたくちびるを開いた。
「オレはただ待とう。強者が現れるのを。」
少年の腰に、モンスターボールが6つ並んでいた。
それらは少年の言葉にうなずくように、小さく動いた。
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