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「ダネ?」
フシギダネの表情がオレでも分かるくらい驚いていた。
「だから、あなたとはここでお別れです。」
コノハさんが冷めた口調で言う。
「あ!?」
オレの驚くや否や、フシギダネは森の中へ消えていった。
「…いいんですか?あんな別れ方をして。」
オレがそう言うと、
「仕方ないんです。あの子は甘えん坊だから。」
そう言って深呼吸を数度し、
「それではレッドさん、あとは任せます。」
そう言ってコノハさんは背中を向けた。
やがて見えなくなり、
「行くか、ピカチュウ。」
「ぴか。」
オレはピカチュウと一緒にフシギダネが走った方向へと歩きだした。
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