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「……。」
私は初めてダネちゃんと会ったときのことを思い出しながら歩いていた。
『きゃー!かわいい。この子もらっていいの?』
あの時、レディファーストということで最初に選ばせてもらったっけ。
確かにいつもドジで、いざというときに寝ていたりする子だけど
一緒にいて苦になったことはない。
なのになんで私はあんなことを。
そう思いながら歩いていると、
「あれ、ここは…。」
目の前にある大きな切り株。
『ダネ。』
『もう、こんな所にいたの、ダネちゃん。帰るわよ。』
『ダネ?』
そうだ、ここで野生のフシギダネとダネちゃんを間違えたんだ。
この時からダネちゃんが私の言うことを聞かなくなったんだ。
「…やっぱりダネちゃんと一緒にいたい。」
そうと決まればレッドさんには悪いけど早くダネちゃんを見つけないと。
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