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「やっぱりか……。」
オレの目の前に木にくくられた紐がある。
また一周したのだ。
「どうするかな……。うん?」
ポツポツポツポツ
「ぴかぴ。」
「ああ、雨だな。」
空を見ると鉛色だった。
「どこか雨宿りできるところに行くか。」
雲に太陽が覆われ、森の中はだんだんと暗くなっていった。
雨もだんだんと強くなってきた。
「ぴかぴ!」
ピカチュウが何かを発見さたようだ。
オレはピカチュウの視線の先を見た。
「……灯りだな。」
誰かがたき火をしているのか、火が見える。
「よし、行くぞ。」
灯りがだんだんと大きくなっていき、そこにいたのは、
「ポケモン?」
尾に小さな火を灯したポケモンが大きな葉っぱを傘にして震えていた。
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