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「何が書いてあるか
解らないだろ?」
無言の晃司に向かって
陽一が話し始めた。
「…『機械』の
設計図には見えないだろ?
暗号化してあるんだ。
『選ばれた人間』にしか
読めない様になってる」
陽一はそう言うと
ニコリと笑った。
嬉しそうに笑う
陽一を見て晃司は
「黙って見てる
訳にはいかない。
僕が何とかしなければ」
と思った。
「なあ陽一、
お前はどうして『声』に
選ばれたんだ?」
意を決して晃司は聞いた。
「陽一の言う『声』と、
手紙にあった
『精神電波』は
別モノなのか?」
突然の質問に陽一は
少し驚いた様だったが、
すぐに笑顔に戻り、
話し始めた。
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