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龍斗が教室に入る。
その瞬間、生徒全員が龍斗の方を見た。
「……おはよう」
「………………」
無言。
誰も反応せずあからさまに無視した。
“何だ？イジメでもされてるのか？”
ラグナが軽くニヤニヤしながら聞いてくる。
ちょっとムカついたのでラグナの鼻を軽く殴る。
“痛っ”
“違うから。イジメ程度だったらどんなに良かったか”
“どういう事だ？”
“まあ、見てりゃわかる”
やがて、教師が入ってきた。
「日直ー号令を」
「起立、礼」
一斉に挨拶をする。
「黒崎」
教師が龍斗の名前を呼ぶ。
「……何すか」
「喜べ！表彰状がお前に大量に届いてるぞ！」
「いりません。処分しといて下さい」
即答。
そして龍斗は恐ろしく冷めた目で教師を見つめる。
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