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振り返って見ると、桜が笑顔で後ろに立っていた。
「さ、桜さん?」
「何で敬語なの?」
「いや、あの、その……」
「こんなに早く学校が終わるとは思えないんだけどな~…」
「え~っと…早退して来たんだよ!具合悪いから!」
「あれ?朝はあんなに元気だったのにね?」
「うっ……」
「どうやら、学校をサボったと…そうゆう事でいいのかな?」
「いや、学校には行ったから!ラグナが証言してくれるぞ、それは!」
「まあ、何にせよ…覚悟はできてるのかしら?」
「ちょ……!?」
満面の笑顔。
だが、思いっきり殺気を感じる。
しかも、弓構えてるし……!!
「いっぺん死んでこい!」
「ギャアアアア!」
こうして、ラグナの保護者面談と同じころに、生死をかけた追いかけっこが始まった。
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