1296人が本棚に入れています
本棚に追加
結局、龍斗とラグナは隣同士に座り、向かい側に桜が座ることになった。
「食べて食べてー」
見れば、豪華な夕食。
和食、洋食、中華と色とりどりのモノが並んでいる。
しかし龍斗は完全に冷や汗ダラダラであった。
“美味そうではないか。何故、拒否るのだ?”
ラグナは龍斗に小声で話しかける。
“いや、見た目じゃない。味が危ないんだ”
と、龍斗は側のエビチリに箸を伸ばし、口に入れる。
「ブホォァッ!」
龍斗は口から火を吐き、そのまま倒れた。
「龍斗!?大丈夫か!?」
ラグナが助け起こす。
「……息吸うの痛ぇ゛~」
「この料理って…」
桜が、首をひねっていた。
「おっかしーな、今日は上手く出来たはずなのに……」
「……何入れた?」
龍斗が無事生還し、桜に聞く。
「タバスコにハバネロにわさびにからしと…」
「何でだァァァァ!!」
桜が体をビクッと震わせる。
「だってその方が美味しいと思って…」
「お前の味覚はどうなってんだ!?何でも、辛いもん入れたら美味しくなると思うなコラ!!」
最初のコメントを投稿しよう!