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命名。
激辛料理を越え、殺人料理。
もはや、ここまで来ると神の領域である。
「明日も作るからね」
桜が恐怖の発言をする。
「いや、明日は俺がやるから!桜はやんなくていいから!」
「……何、アタシの料理が食べられないとでも?」
「食えるかァァァァ!こんな、食うたびに激痛が走る料理は却下だ!」
本音をぶちまけたな。
「そんな…龍斗達のために頑張って作ったのに…」
桜が目に涙を浮かべる。
「………」
ラグナが龍斗をジッと見つめる。
「え!?俺悪いの!?」
「女性を泣かすとは……」
「お前は、どっちの味方だァァァァ!」
と言いつつも、とりあえず謝っておく龍斗。
「すいませんでした」
「じゃあ、明日アタシが作るね」
すっかり、泣き終わった桜が言う。
完全に嘘泣きだった。
「「いや、それはだめ」」
「えー」
龍斗、ラグナ、使用人全員に言われたため、渋々と引き下がる。
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