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「そういえば、明日アンタの学校保護者面談じゃなかったっけ?」
桜がパンをもふもふ食いながら聞く。
「あ!やべぇ、どうしよう……」
「何か問題でもあるのか?」
「いや、それが…保護者の顔がぜひ見たいと言ってきたから…」
龍斗によると、保護者に会って話したい事が山ほどある先生達がいるらしい。
「すまん、ラグナ行ってきてくれ」
「……我はお前の保護者になった覚えはないぞ」
すると、龍斗は両手を顔の前で合わせさらに頼み込む。
「頼む!ごまかすにも限界が来てるからさ…」
「ラグナさん、どうにかしてやれない?」
桜も龍斗のために助け船をだす。
「コイツ、親と別居してるからさ。どうやっても来ることが不可能なのよ」
「連絡は取れるだろう?」
「それが…わざと連絡を避けてるみたいで…」
「見つける事は可能だけど時間が足りないんだ。だから頼む!」
「……わかった」
「マジで!ありがとう!」
龍斗はラグナの手を取りぶんぶんと振る。
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