過去編-龍斗の出生-

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翌日。 ラグナは目を覚まし、散歩に出かけようと外に出た。 草木が生い茂った森の中を歩く。 その先から何か音がし、行ってみた。 木の陰から様子を見ると、そこには目隠しをして落ちてくる葉っぱを刀で斬っている龍斗がいた。 ラグナはしばらくその様子を見る。どうやら龍斗は二刀流らしい。 二本の刀で落ちてくる葉っぱを全て一寸の狂いもなく斬り落としていた。 「覗き見なんて趣味悪いな」 いきなり、こちらに向かって龍斗が話しかけてきた。 「……気付いてたのか」 「気配がしたから、もしかしてと思ってな」 龍斗が目隠しを取り言う。 「ほう…気配でわかるとは」 「極限まで集中してたからな。で、何か用か?」 「いや、ただの散歩だ」 「なら、ちょっと手合わせしてくれよ」 龍斗は構えの姿勢を取る。 「面白い。いいだろう」 ラグナも構えの姿勢を取る。
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