過去編-龍斗の出生-

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その瞬間、龍斗の姿が視界から消える。 「速い…!!」 姿は見えないが気配でどこにいるのかはわかる。 龍斗は側面から攻撃しようとしている。 「いただきっ!」 ラグナは龍斗の刀が振り下ろされる直前に、空間を歪ませ、カウンター気味に当てようとする。 「まだまだ!」 「!!」 どうやら、その攻撃はフェイントだったらしい。 一瞬にして、龍斗が背後に回っていた。 「……図に乗るな」 ラグナは背後に闇を出す。 「ッ!?」 危険を感じた龍斗は引き下がる。 「すっげ…アンタただの魔法使いじゃねーよな」 「何故、そう思う?」 「何か、闇っていうの?そんな感じの気がアンタからスッゴい感じるんだよね」 ……そこまで見抜くか。 やはり、ただ者ではないな。 黒崎龍斗……なかなか面白い奴だ。 「ラグナってひょっとして精霊の王みたいなヤツ?」 「当たりではないが、外れでもないな」
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