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さて、肩っ苦しい制服に着替えた事だし下に降りるか。
おっと、鞄鞄……。
忘れ物はないだろうし大丈夫だろ。
俺は外と言う世界に繋がる扉に手を掛けた。
そして……開けた。
まぁ別に溜めて言うことじゃなかったな。
とりあえず、だ。きっと美味しい朝ご飯があるはずの食卓に向かう間に軽く我が家族の自己紹介でもしようか。
先ず我が母である、柊優花『ヒイラギユウカ』。別に変わった事は俺が生きてきた中で一つもない。何処にでもいるような噂好きの主婦だ。
次に、我が父上、柊瞬『ヒイラギシュン』。この人物は俗に言うエリート。会社では副社長と言う立場にいる凄い人。
この人は無理強いしない。自分がエリートだからって俺にまでエリートになってもらおうと思ってない。実際聞いてみた所、自分の好きな様にしなさいと言われたのだから。
そしてもう一つ付け足すと副社長の父がいるからといって我が家は金持ちじゃない。いや、まぁ金はあるのだが一向に使う気配が感じられないのだ。なので我が家はごくごく一般的な人と変わらないのだ。
おっと、階段を降りると右側には食卓が。わざわざ何言ってんだと思う貴方。これは真心だから気にするな。
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