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「ごちそうさま」
そんな馬鹿なやり取りをしているうちに俺は朝ご飯を食い終わった。
「お粗末さまー」
笑顔で言ってくる母。
可愛いな。
……違う違う。俺はその気は全くないぞ、誤解だ。
とりあえず俺は席から立ち上がり、鞄を持って玄関に向かう。あとから母がついて来る。
玄関に着いた俺は靴を履いて母の方へ振り返る。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい!」
満面の笑みで言う母。
可愛……違うってば。
俺は首を横に振りながら家を出た。
すると家の前には満面の笑みの我が幼なじみ、朔那冥『サクナメイ』がいた。
またか。
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