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「いや、今日はコンタクトすんのめんどくて」
「ふーん」
「というか、健太は何で眼鏡かけてんの?」
「えっ?もちろんオシャレ☆」
「後でぶっ殺す」
何故かわかんないけど、鈴はお洒落のために眼鏡をかけるのを嫌う。
だからってぶっ殺されるなんてたまったもんじゃないぜ…。
「やだよ。俺今日は眼鏡をかけたい気分なの!」
「じゃあ後で眼鏡かちわる」
「いくら100円のだて眼鏡だからって止めて!!」
ギャーギャーやっていたら、学校に着いた。
「セーフだな」
俺は腕時計を見て言った。
「当たり前じゃん」
「はっ?なんでだよ」
「7時40分なんて嘘だったし」
なんですとぉぉぉ!?
「てめえ!何さらっと嘘着いてんだよ!」
「うっさいなぁ~」
そのまま鈴は学校に入って行く。
「おかげで俺は朝食を…」
「だろうと思って、ん」
鈴は俺の目の前に弁当を出した。
「えっ?弁当?」
「おばさんに弁当に入れてくれるように頼んだの」
鈴は普段無表情で何考えてっかわかりずらい時もあるが、実際はかなり気がきくし優しい。
「おぉ…。助かった」
「ほら、邪魔になってる」
俺の方が身長はデカイ。
当たり前だけど、なのにあいつがデカイから俺は鈴にちっちゃいと言われる。
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