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あいつっていうのは…。
「はよ~っす」
「んげっ!中原!」
「おはよ中原」
俺の友達の中原だ。
奴は183cmという素晴らしい身長を持っているというのに、俺は170cmギリギリ。
「んげっ!ってなんだよ谷川」
「俺の横に立つな!」
「あれ?健太縮んだ?」
「うっせぇよ鈴!まだ縮まねぇよ!!」
そんな会話をしながら教室につく。
俺はさっそく自分の席について弁当を広げる。
バクバク食ってたら、中原が近づいて来て、俺の前の席に座った。
「もうお昼?」
「ちげぇよ。鈴のせいで朝飯食えなかったんだよっ」
中原には鼻で笑われたが、俺は気にしない。
「そーいや健太に言うの忘ってたけど、俺、鈴と付き合ってっから」
「ふーん」
あいつ中原と付き合ってたのか。
まぁ最近俺をほったらかして二人で…。
「は?」
「だから俺、鈴と付き合ってっから。あんま俺の鈴とベタベタしないで」
はぁ~!?
「や、中原くん、冗談ですよね?」
「本気だけど?何?なんか問題あんの鈴の幼なじみさん?」
や…別に問題は無い。
無いはずなんだけど…なんかモヤモヤする。
「な、無いですけど…」
「そ、じゃあよろしく」
そのまま中原は自分の席に戻っていった。
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