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俺はそのままボーッとしてて、朝飯弁当は半分しか食えなかった。
授業が始まり、中原と鈴を交互に見る。
いつの間に鈴に告りやがったんだ中原の奴…。
しかも鈴はいつから中原のこと好きになってたんだ?
いつも顔合わせってっけど、全然なんも態度変わってなかったし…。
中原とは普通に喋ってたし…。
って……別に俺に関係無くねぇか?
鈴は中原が好きで、中原も鈴が好き。
うん、何も問題ナッシング。
でも…なんで俺は中原にイライラしてるんだ?
「鈴、ちょっと一緒に来てほしいんだけど」
「いいよ」
鈴は中原に付いていった。
俺はその光景を黙って見る。
「あれ?中原と鈴が一緒なんて珍しい~」
「菊池か…」
顔を上げると、いっつも鈴といる菊池が立っていた。
「いいの?追っかけなくて?」
「なんで俺が追っかけなきゃなんねぇんだよ」
「あ、そっか。あの二人付き合ってんだもんね~。邪魔しちゃ駄目だよね」
その言葉は俺の胸に刺さった。
ん?何でだ?
「や、やっぱり付き合ってんの?」
「うん、鈴が言ってたもん」
菊池が平然と答えた。
まじかよ…鈴。
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