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「なんで中原と付き合ってんの?」
意識する前に聞いていた。
鈴はきょとんとしている。
とぼけやがって…。
「俺の方が鈴の近くにいるのに…」
「健太…!?」
俺はどうにも止まらなくて、自然と鈴にキスしてた。
「ちょ、ちょっと健太!!」
あ、そういえば中原はもう鈴とキスしたのか?
そう思うと更にイライラした。
「鈴…中原じゃなくて…俺にしろよ…」
鈴は顔を赤くしながら言った。
「な、何で私が中原と付き合ってることになってんの!?」
「えっ?だって中原と菊池が…」
「中原とは何にも無いよ!!ただの友達だよ!!」
えっ?
「だ、だってお前この前中原と一緒にどっか行ってたじゃねぇか!!」
「あれは!ただ中原が呼び出しただけで、ただ世間話しただけだよ!!」
じゃあ……中原が鈴と付き合ってんのは嘘!?
「んだよ~!!てっきり付き合ってんのかと思った!!」
「中原と付き合うわけないじゃん」
「何で?」
「だって中原はきーちゃんと付き合ってるし」
なんですと!?
つまり、中原と菊池はグルか!
「鈴…」
「何?」
「俺は鈴のこと好きだよ?」
「私も好きだけど?」
「違う違う。likeじゃなくてloveの方だから」
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