LIKE or LOVE?

10/12
前へ
/186ページ
次へ
「なんで中原と付き合ってんの?」 意識する前に聞いていた。 鈴はきょとんとしている。 とぼけやがって…。 「俺の方が鈴の近くにいるのに…」 「健太…!?」 俺はどうにも止まらなくて、自然と鈴にキスしてた。 「ちょ、ちょっと健太!!」 あ、そういえば中原はもう鈴とキスしたのか? そう思うと更にイライラした。 「鈴…中原じゃなくて…俺にしろよ…」 鈴は顔を赤くしながら言った。 「な、何で私が中原と付き合ってることになってんの!?」 「えっ?だって中原と菊池が…」 「中原とは何にも無いよ!!ただの友達だよ!!」 えっ? 「だ、だってお前この前中原と一緒にどっか行ってたじゃねぇか!!」 「あれは!ただ中原が呼び出しただけで、ただ世間話しただけだよ!!」 じゃあ……中原が鈴と付き合ってんのは嘘!? 「んだよ~!!てっきり付き合ってんのかと思った!!」 「中原と付き合うわけないじゃん」 「何で?」 「だって中原はきーちゃんと付き合ってるし」 なんですと!? つまり、中原と菊池はグルか! 「鈴…」 「何?」 「俺は鈴のこと好きだよ?」 「私も好きだけど?」 「違う違う。likeじゃなくてloveの方だから」
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

239人が本棚に入れています
本棚に追加