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『････聞こえてるか？トリエラ。』
｢ええ、しっかりと。今まで聞こえなかったことなんてないでしょう？｣
『････どうにも俺には｢遺産｣が信用出来なくてな。』
｢誤作動が起これば、私たちにはどうしようもない。そしたら私たちの計画は頓挫。なら、信じるしかないでしょう？｣
『････流石は｢尻尾ウサギ｣って？』
｢････ふざけてる場合？｣
『････冗談だって････真面目だな･････なら、計画の話をしよう。』
｢問題ないわ。屋敷の構造は頭に叩き込んだ。窓と長い通路、あとバカみたいに大きな部屋。｣
『警備は想定通り。気味が悪いくらい順調だな。』
｢何かしら問題は起こるものよ。その時に対処は考えましょ。｣
『････通信は30分ごとに。忘れるなよ。』
｢････えぇ、幸運を、キアヌ。｣
『･･･あ、あぁ、幸運を。』
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