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「えっと…君は捨てられちゃったの?」
彼女は今にも泣きそうな表情で首を縦に振った。
こんな可愛い女の子を置いていくなんて俺には考えられないことだ。
「うーんと、お母さんのところに帰りたい?」
今度は首を激しく横に振った。何故帰りたくないんだろう?
俺が4、5歳のころは両親が共働きということもあって、疲れているであろう母親におもいっきり甘えていた記憶があるな。
「まあとりあえずここにいるのもなんだし中に入ろうか」
とりあえず同情から彼女を家の中に入れてあげることにした。
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