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「あ、お腹空いてる?」
「みゃ~」
えーっと………はいって言ってるのかな?
とりあえず料理ができるほどの材料が無いということが冷蔵庫を見て判明したので菓子パンと麦茶を渡すことにした。
「あ、そうだおねーちゃんがね家の中に入れてくれたらこれ渡しなさいって」
あ、猫の泣き真似は終わりですか。などと思っていると彼女は信じられないものを出してきた。
そう女の子が持つにはふさわしくない1万円札を何十枚も俺に渡そうとしてきたのだ。
「いやいや、そんなの貰えないよ」
俺は丁重にお断りして、ある質問をぶつけてみることにした。
「えっと、君の名前は?」
「美雨だよ。」
やけにあっさりと答えられ、少々驚いたがまだ疑問だらけなことに気づく。
悩んでいる俺の顔を不思議そうに見ながら美雨ちゃんは菓子パンを食べている。
気楽な彼女に少々拍子抜けしたが、最終的にはこういう結論に至った。
「うん。とりあえずこの電話番号に電話してみるか」
美雨ちゃんが持っていた紙に書いてある電話番号に電話をしてみることにした。
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