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拳「何の用だよ…」
じろりと刀奈を睨む。
刀奈「授業が終わった、だから一緒に帰ろうと思っただけだ、他意はない」
そんな俺の睨みを物ともせず、刀奈は表情一つ変えずにそう言った。
拳「お前、剣道部は?期待の新人なんだろ?」
刀奈の家は結構昔からある剣道の道場なのだ、一人娘の刀奈はそのせいで小さい頃から剣道をやっているため、かなり期待が大きい。
刀奈「別に、家で練習した方が私のためになるし、楽しい、先生からの許可だって出ている」
拳「あっそ」
俺はもう一度寝ようとする。
刀奈「なんだそっけないな、星南高四天王が誘ってるんだぞ」
刀奈の言ってる星南高四天王とは、今年の一年生はかわいいやつが多く、その中でもずば抜けてかわいい4人の女子のことだ、どういうわけかこいつがその中の一人だ。
拳「だからなんだよ、お前にとってそんな称号嬉しくもないくせに」
刀奈「やはり腐っても幼なじみ、わかってるか…確かに、私は四天王に選ばれたって嬉しくも何ともない、むしろ周りが五月蝿くて迷惑だ」
「はぁ」と刀奈がため息を吐く。
俺と刀奈は家が隣同士ということで、幼稚園の頃からずっと遊んでる、小、中、高とずっと同じクラスだ…腐れ縁ってやつだな。
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