夜の雪原

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夜の雪原……俺は倒れていた。一人で倒れていた……体が冷え、だんだん意識が無くなっていく…… 俺は死ぬのか……… そう思った時 温かい手が俺の手を掴む。 『………だれだ……』 俺は小さい声でしか言えなかった。温かい手の主は 『喋るな!!今助けてやる!!』 その言葉と同時に俺の意識が無くなった……… 俺は死んだのか……… 今度は温かい感覚が感じられる…… 『………。』 意識が戻る、屋根と目の前には暖炉があり俺には毛布が掛けられている。 『気がついたか。』 あの時聞いた声だった………女性の声、容姿は褐色の肌で黒髪のショートヘアーの美しい姿だった…… 『死んだみたいに動かなかったからビックリしたよ。』 『あんたが俺を助けてくれたのか………』 『あんな雪原に倒れていちゃ助けるしかないでしょ。』 『………………。』 『ねぇなんであんな所にいたの?』 『学園都市に……行きたいんだ………。』 『学園都市ぃ!?あそこに歩きで行くつもりだったのか!?ここから歩いたら確実に1ヶ月はかかるぞ!!』 『………………。』 『それに今は吹雪が吹いてる、このタイプの吹雪はしばらくつづくからなぁ。』 『そうか……。』 『なぁあんたしばらくここに居たらどうだ?丁度男手がほしいと思っていた所だ。』 『……迷惑がかからないか……?』 『?なんでだ?』 『俺がいると………色々迷惑が………』 『かからないって、それに言ったろ。男手がほしいって。』 『………………。』 『なぁお前名前は?私はマリン………マリン・スノウだ。』 『俺は………』 『神裂 刃だ』
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