嫉妬

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武は嫉妬されることは嫌いではなかった。 見方を変えれば、それだけ好かれていることになる。妹にまで嫉妬するなんて相当だ。 嫉妬という形ではあるが、武は愛されていると感じていた。安心した。 当時の彼を気にするのはよそう。…例え今の生活が、双葉の中に居た彼の存在が原点だったにせよ。 現実、彼はいない。 双葉の傍にいるのは俺なんだ。
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