フィーリング

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今夜は、俺と正と大の三人でよく呑む居酒屋に男女5人で飲み食いし楽しむ日なのである。 正の昔からの仲間である実利(ミノリ)が、武に飲み会の話を持ち出してきたのである。 友達2人連れてくる話だったが、その内1人が急に来れなくなり女2の男3になってしまった。 『タケびしょぬれ風邪ひくよ。どうしたの?』 俺の右隣に座っている実利が、仲間の彼女も思っているであろう疑問を発言した。隣の実利は耳に大きなリング状のピアスをしている。 動く度にユラユラと揺れている。 『俺との相合傘を拒否した結果』 と、実利の右隣に座っている大が冷静に言う。 『だって男はムリ!やっぱ女の子の方がいいでしょ!』 『だったらフタバに入れてもらいなよ!』 『私はショウいれてあげるよ』 実利は正(ショウ)をみてニコッと笑顔をみせた。 正に気があるのだ。でも、彼の方はそうでもないらしい。 『じゃお願いします!』 双葉(フタバ)に向けて言うと。彼女は声を出して笑った。双葉はテーブルを挟んで向かいに正と並んで座っている。 美男、美女でなんだかお似合いだな。
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