第一章(純白な君)

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彼女に聞いて僕は知る。 僕が知らなかった事を…―。 まずは僕の外見。 まるで異国の人みたいな金色の髪に… 明るくも深い青の瞳… それらが映えるほどの白磁の肌… まぁようするに 女の子みたいな外見ということだ。 次に…この世界について知った… 彼女が生まれたこの世界は 地球というらしい。 地球についてはイロイロ聞いた。 聞いて過ごして僕は思った…― ―…「この世界はキタナイ」… …しまった… つい、声にだして言ってしまった…― ―…「いきなりどうしたの?」 彼女がきょとんとしながら 僕に聞く ―…「…うん、ごめん。なんとなく… っていうか…うん、なんとなく…」 答えになってない…。 自分でつっこむ。 少しして彼女は ―「あなたにもこの世界は キタナイと映るのね…」 ―「…も?っていうことは アオもそう思うってこと?」 間髪入れずに僕は聞く ―「…うん。私だけでなく ソウのほうも…ね…」 ―…ソウも…? 聞き返したかったけど… 聞いてはいけない気がした。 彼女は僕が聞くことは なんでも答えてくれる。 でもそれに甘えてばかりは嫌… 僕は彼女より3歳も年上なのに 彼女より知らないことが多い。 でもそんなことを考えていると 彼女はすぐにそれを察して言う ―「知らないことを聞くのは 恥ずかしくも情けなくもないよ? 知らなくてはいけないことが この世界にはいっぱいあるんだから… 今知っておいて 損することはなにもないよ?」 彼女にはなにも隠し事はできないな… 僕は心の底からそう思った…。 でも、僕はそのほうが 良いと思う。 それだけ彼女と近いって思えるから…。 …それに… 彼女がそれだけ綺麗なのだと いうことがわかったから…。
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