✨ハボック✨…歩む力…

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✨ハボック✨…歩む力…

何だこの感覚……力が入らない…… 体の一カ所一カ所が動くかを確認した。 ………足だけが動かない。 「……ハボック…。。」 俺の名前を呼ぶのは誰だ?……あなたは? 顔がよくみえない……。 「あの…もうちょっとこっちへ……。」 そう言っても近づいては…動いてはくれない。。 顔が見えなくても…姿が見えなくても…なんとなくだけどわかる。 あなたは俺がついてこようと決めたひとだ。 ……そうだろ? 「………ハボック。」 繰り返し名前を呼んでくれるけど俺はもうそっちへは行けないんスよ。 悲しい現実っスね。もう俺には歩ける足がない。あんたについて行こうと決めたっていうのに、ついていくための足がない。 許してください。そして頑張って下さい。 大変な時だってのに本当にすみません。 ―――涙が零れる。 悔しい。悔しい。悔しい。悔しい。。。 その気持ちだけが広がっていく。。 「…リタイアです。。」 あんたの力にはもうなれないかもしれない。。 ――でも、それでも… 俺は俺のやりかたで力になれるように頑張りますから。 俺に哀れみをいだくなら捨てていって下さい。 構う余地なんてないんだから。 俺に気を使うなら前を向いて下さい。 上だけを追って。 俺がついていくと決めたあんたでいてください。 羽をもぎ取られた鳥はあらたなる動きだす術を手に入れる?甘やかしつききるだけでは前には進めず。自分の非力に戸惑いながらも新しく見つけださなければならない。 俺は俺なりに頑張りますから。 あんたについていくために。。
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