✨エド✨…好きの周波数…

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✨エド✨…好きの周波数…

「―――――鋼の。」 それがオレの呼び名。 俺にはちゃんとした名前があるのに。     名前でよんでくれよ。 なぁ……?   あんたは大人。俺はまだ正直ガキだ。いそいだってどうにもならない。それが自然の流れだから。俺がどんなに好きって言ってもあんたには届かない。   そうだろ?   子供の戯言。ふざけ。冗談。子供だっていうだけでそう思いやがる。   ――俺は本気なのに。 ―――こんなに大好きなのに。   俺がもっと大きかったら…大きかったら相手にしてくれるのか?受け止めてくれる?その黒い瞳に俺をうつしてはくれるか?     早く大人になりたい。大きくなりたい。   あんたに追い付きたい。 おいついて好きだって言って欲しい。まともに受け止めて欲しい。気にして欲しい。受け入れて欲しい。       でも、それは…大人になるのは無理だから。どんな物すべてをもってしてもダメだから。   だけどあきらめられない。あきらめる訳にはいかないから。       だから……だからまずは呼ばせてみせる。       「鋼の。」 なんかじゃなくて…                       「エドワード」って。
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