✨アル✨…失った物…

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✨アル✨…失った物…

曇ってなんて白いんだろう 空ってなんて青いんだろう 朝ってなんてすがすがしいんだろう 星ってなんて眩しいんだろう 空気ってなんて美味しいんだろう 体温ってなんて温かいんだろう ―――感じる事が当たり前。あまりにも身近すぎてその必要性さえもが薄くなっていた――――――― 温かいって? 寒いって? 柔らかいって? 美味しいって? 痛いって? ――今じゃそのなにもかもが分からない――― 感じたくて……… 感じたくて…… でもご飯を食べても僕の身体は空洞だから味なんかしなくてかんしょくなんか無くてただゴトンって落ちるだけ。 温かさを求めて炎に手を入れてもあたたかさ、熱さなんてみじんも感じなくて鉄だから熱くなるのに自分があつい事さえも分からなくて。 本来人間ならしてしまうはずのやけどもない。 改めて何も感じないことを実感させるだけで。とても切なくて。 無理だって分かってるのに 何度も挑戦してしまう。 例えそれがただ自分を苦しくしていくだけだとしても。 この苦しさが頂点に達した時僕は壊れてしまうだろうか。 この切なさがあふれた時僕はどうなるのだろうか。 この世界はどこまでいっても不思議や疑問ばかりだ。 そう……僕の存在さえも。
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