涼宮ハルヒの怪談

事の始まり

え？もっと他に理由があるだろって？

…正直に言えば…まぁあれだ、入学していきなり後ろの席の女子が可愛かったらお近づきになりたいと思うのは当然だろ？

俺だって健全な男子なんだ。そんくらいの事は考えるさ…分かってくれるよな？

………話を戻すか。

―そして宇宙人、未来人、超能力者と遭遇したり、殺されかけたり、過去に言って地面に無意味な絵をかかされたり…

毎日振り回され、そして週末は財布がどんどん痩せて行く。…あぁ、涙が出そうだ。

だが、そんなアイツと毎日過ごしてきたからこそ、俺には分かる事がある。

アイツは会った頃にくらべ、確実に成長しているという事だ。さっきはあんな事を思ったりしてしまったがな。

以前に比べ、常識の範疇を超えるような事は言わなくなったし、谷口はバカだから気づいてないみたいだが阪中をはじめまともに会話できるやつも少しづつだが
出てきた。

閉鎖空間も減ってるみたいだし小泉以下機関の人間は喜んでいるのでは無いだろうか？

小泉も前まで忙しく寝不足みたいな感じだったが、今は割と寝れているということは、奴のニヤケ顔の輝きが当社比６割増しくらいになっている事から容易に推測できた。

まぁアイツの睡眠時間なんてどうでもいいや。イケメンは爆発しろ。