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午前中ハルヒはずっと不機嫌だったようで、休み時間中も机に突っ伏していたり、一向に青くはならない空をキッと睨んでいたりしていた。
おかげで俺はハルヒの不機嫌オーラを背中に浴び続けていた訳で、なにやら俺まで体が重くなったように感じる。俺だって朝からだるいってのに…。…何か病気に罹ったら治療費はハルヒ、お前が持てよな。
そんな下らない事を考えてる内に、午前の授業を終える天使のラッパ…ではなくチャイムが鳴った。
いつもなら授業が終わるやいなやどこぞの豆腐屋よろしくドリフトしながら廊下を走りぬけ、階段でインベタの更にインを駆使するMR2のような勢いで学食に突っ込んでいくハルヒの足どりはやはり重いままだった。まるでゾンビのように歩いていく。
…こりゃよっぽど重傷だな。
とりあえず飯にするか。ハルヒからの精神攻撃はキツかったからな…。
俺は弁当を片手に近づいてくる国木田、いつからかは分からないが来ていたらしい谷口の場所を確保するべく机の上にある忌々しい教科書をしまいにかかりはじめた。
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