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おい、いつから俺は対ハルヒ専用になったんだ。
「だってそうだろ?涼宮とまともに話せる奴なんてこのクラスではお前しか居ないんだぜ?何度も言うがアイツと普通に会話できるなんて中学から涼宮を見てきた俺からはとても信じられん。」
「挙げ句の果てに5分で振られてるもんね。」
「…よし国木田、お前は卵焼きをもらって欲しいらしいな?」
「あ、ちょっと止めてよ!」
今度は国木田とじゃれあいだした谷口を尻目に、俺は少し考えていた。
『ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私のところに来なさい。以上!』
アイツ…涼宮ハルヒはこんな自己紹介で高校生活をスタートさせたような奴だ。
確かにハルヒとのファーストコンタクトは想像を絶する物だった。
自慢じゃないが普段は事なかれ主義の俺だ。あんな奴とは絶対に関わらない…いつもの俺ならそう決めたはずだった。
だがそこは春で入学直後。そんな雰囲気と、前の席のアイツの毎日の変化は俺をトチ狂わせたのかもしれない。
「その髪型は宇宙人対策か?――」
その一言で、俺の日常は、一気に360度変化してしまった。
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