偽善愛

10/31
前へ
/40ページ
次へ
男はブツブツ文句を言いながらズボンを腰にあげている。 ベルトに掛けられた手をそっと包み、男の頬に軽く口付け、目を見て微笑んでみせた。 「ごめんね。本当はゆっくり一緒にいたいんだけど、大切な友達なの。また今度会いたい時は連絡してね。すぐに飛んで行くから」 本当はこんなとこ1秒だっていたくねぇよ。 男は機嫌を取り戻したのか、にやけて用意を進めた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加