第二話

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途中でファミレスという所に寄って夕飯を食べた。 亮に呆れられて追い出されたらどうしよう…一応お金はある程度持ってるけど、言葉も通じない異国でいきなりは絶対無理だし… 色々考えすぎて、料理の味なんて一つも覚えてない。 ちなみに、亮のお父さんとうちの父は同級生で、20年ぐらい前に残留孤児二世として日本に渡ったと言う。奥さんは中国人で亮はハーフ。 今はフォトスタジオを何軒か経営してて、その内の一軒を亮が任されてるらしい。 そして私はこれから、おじさんちが都心から離れてる為に、偶然にも学校に近い亮の一人暮らしのマンションにお世話になることになってる。 これらの話はファミレスで聞かされた。 初対面の若い男と二人きり、ちょっと躊躇するけど、一応知り合い?だし…大、大丈夫よね?何よりそこしかない。置いてくれるだけでも感謝しなきゃ。 今更だけど、急に不安になってきた…。
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