第三話

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車がマンションの駐車場らしい所で停まった。 スーツケースを引いてエレベーターに向かう亮の後を、小走りで付いていく。 歩くの早! 足長! もうちょっとゆっくり行ってよ~!などと心中で悪態付きながら必死になっていると、前を歩いてる亮がいきなり止まった。 危うく背中にぶつかりそうになった。 眼を丸くして亮を見上げると、うん? 笑ってる? 肩を揺らして必死に笑いを堪えてる亮の姿が目に入った。 『え?なに?』 私の問いに今度は豪快に吹き出した。なんだなんだ?何が可笑しい? 思わず後を振り向く私 『プハ、面白い、ひよこみたいっ、はは、ははは!』 『えぇ!!!私!?』 『お前以外に誰がいるんだ? ククッ 』 『仕方ないでしょう、亮、早いんだもん、ムッ』 『ごめん、ごめん、蘭はちびだもんね~』
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