第三話

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なっ、失礼な! とか思いながらも、笑ってる亮を見てると、なんか緊張がとけた。っていうか、笑顔幼い、可愛いかも、ヘヘ 12階建ての5階にある一室。トアを開けて入ると、 『狭!』 思わず口に出しちゃった。 『失礼なやつ、これでも広い方だぞ。向こうでどんな所に住んでたかしらんけど、こっちはこういう作りなの!』 口を尖んがらしてちょっと不機嫌になった亮を見てしまったと思った。 『ごめん、そういう意味じゃ無いんだ。何っていうか、その……』 『分かってる、悪気は無かったんでしょう? ごめん、ちょっとからかいすぎだかな~』 言葉に詰まってる私の頭をポンポン叩きながら、亮は笑ってくれた。 やっぱり亮は優しい。 そのあと色々部屋を案内して貰った。如何にも男の部屋って感じの黒と白のシンプルな3LDK。
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