第三話

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ちょこんと入口から顔だけ出すと、居たよ。亮様が。リビングのソファーにドカッと座ってタバコを吸ってる。 カッコイイなぁ~いやいや、見とれてる場合じゃない。どうするべき?何も無かったように出るべき?それとも全力で部屋までダッシュ? 入口で迷ってると、亮がこっち向いた。 『うっ!!』 『何?なんか新しい遊び?楽しそうだな、ニカッ。俺も入れて!』 『いや、何でもない………』 こっち見るなよ、こっち見るなよと変な呪文を唱えながら恐る恐る入ると亮が立ち上がった。 『なんか飲む?』 と言いながらこっちを振り向いた亮の動きが止まった。 ヤバい、何とかしなきゃ!一応腕で隠してはあるが… 『ごめん、寒いから、上着取って来る!』 言うが早いか、一目散に部屋へ駆け込んだ。
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