第三話

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バタンッ! トアが閉まる音でハッと我にかえった。ヤバッ、俺何してるんだ! 逆上せたのか、ほんのりピンク色に染まった頬、シルクのバジャマの襟から覗くこれまたうっすらピンク色の肌、と微妙に透けてる…………………っおぃ! 『バカ』 『っごめんなさい………』 ヤバッ、声漏れちゃった!声のするほうに振り向くと、そこにはバジャマの上からクリーム色のカーディガンを羽織った蘭が、申し訳なさそうに俯いて立っていた。 『あ、いや…ごめん…そ、そうだ。紅茶でいいか?』 『…うん』 『とりあえず座ってろ。色々話もあるし…』 焦ったぁ…あれわざっとじゃないにしろ、これから大丈夫なのか?…天然?小悪魔?…こいつと二年間も一緒に暮らすの?俺もつだろうか…そのうち勝手に出て行ったりして…… っ、そういえば昼間なんか変な事言ってたな。帰るとか帰らないとか。はぁ… 問題は山ほどあるな。
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