第三話

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今、私はリビングのソファーに座って亮が入れてくれた紅茶をすすってる。 さっきの事で亮、怒ってる? 無表情だからわかんない、でもあれから喋らなくなったし…やっぱ怒ってるよね? う~ん、気まずいな。なんか話さなきゃ。 私があれやこれやと悩んでると フッと向かい側に座ってる亮がこの沈黙を破いた。 『とりあえずだな…共同生活においてのルールを決めようか?』 『ルール?』 『そう、ルール。そうだな、まずは掃除は手の空いてる人がやる。洗濯は自分の分は自分でやる。そっちの方がいいだろう? 』 『…うん。』 『後は、食事はどうする?料理出来る?』 『ゥッ、それはちょっと…えっと…苦手というか………』 正直料理なんてしたこともない。別に嫌いな訳じゃない。やらして貰えなかっただけ。勉強さえしてれば、他は何にも要らないって、そういう親だった。
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