第三話

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俯いて沈んでると 『まぁ、分かった。料理は俺がしよ、一緒にいるときは教えるから、ちょっとずつ覚えて。俺が居ない時に困らないように。それでいいな?』 そこまで考えてくれてるんだ。なんか嬉しくて、パッと顔を上げて、出来るだけの笑顔で答えた。 『うん!ありがとう!ニコッ。一生懸命頑張るから!宜しくお願いします、師匠っ!』 一瞬、目を見開いたように見えたけど、直ぐさまぷいと反らされちゃった。 あれ?また機嫌損なえちゃった?ぅっ、どうしよう……なんかまずかったかな? クエスチョンマークをいっぱい浮かべて百面相してると、また声が飛んで来た。 『なぁに難しい顔をしてるんだ?とりあえずこのぐらいでいいか、もう時間も遅いし、寝るか』 『え?』 それだけ?昼間の事聞かないんだ。別にどうしても理由を言いたいわけじゃ無いけど、構えた分なんか拍子抜け。 『何?未だなんかある?』 『イヤ、えっと……』 実はもっと聞きたい事はある。彼女のこととか、でもここで彼女に悪いから出ていけ~なんて言われても困るし、恐いし………今日はいいや、寝よう! 『何でもない、お休みなさい!』
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