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未だなんかいいたそうな蘭をおいて、飲み終わったカップを片付けて、キッチンに向かった。
本当は分かってる。でも昼のあの真剣な顔見せられちゃ、そう簡単には聞けないだろう。
そのうち話してくれるかも知れないし、話さないかも知れない。どっちでもいいんだ。アイツの人生だし、俺がどうこういうもんじゃない。但し、アイツから助けを求められた場合は出来る限りの事はするつもりだ。
フッと後ろに視線を感じ、振り向くと、蘭がまだソファーの所に立っていた。
『どうした?』
『えっと、手伝おうか?』
『すぐだし、大丈夫。』
『そう、じゃ』
あっそうだ
『明日学校に登録しに行くんだろう?場所も解りずらいし、一緒に行ってやるよ。終わったら色々案内するから。』
とたんに、パッと顔が明るくなって、満面の笑みで
『うん!ありがとう!』と答えて部屋に帰っていった。
うっ、あの笑顔は反則だよな?あれ、計算じゃ無いよな? 危ない、危ない、ふぅ~…
もう寝よう
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