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ヤバッ、俺何してるんだ?
完全に無意識だった。
蘭の今にも泣きそうな顔を見た瞬間、思わず抱きしめちゃった。
蘭…固まってたし、とりあえず謝らないと
『ごめん!…… もうしないからっ……… えっと…それからさっきの話は』
『いいよ、勉強にもなるし。……さっきのはただの我が儘だから、気にしないで。亮の言いたい事は分かってる。私も早く日本語覚えて自立しなきゃね。………何時までも此処に居るわけにはいかないもん。彼女さんにも悪いしっ!』
俺の言葉に被せて、いきなり巻くし立ててきたのだが…何か引っ掛かる言い方。それと最後のは何?
『俺彼女居ないぞ?』
俺…彼女居るって言って無いよな?何を勘違いしてるんだ?
『そう、いないんだ………』
『何を勘違いしてるんかしらんけど、居たらお前を預かってないわ!はぁ』
頭痛くなってきた。取り合えず飯食お!
「ご飯にしよ。」
「………はい!」
許可も下りたし、日本語で言ってみると……しばしの沈黙の後、同じく日本語で返ってきた。
いつもの表情にも戻ってるし、取り合えず一安心。
ふぅ……。
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